中京大学スポーツミュージアム館長 木村 吉次

2023年に梅村学園創立100周年、そして2024年には中京大学開学70周年を迎えようとしているとき、念願の中京大学スポーツミュージアムが大学博物館として開館できましたことは、私たちの大きな喜びとするところです。

中京大学は、建学の精神として「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を掲げ、学生が勉学に勤しむとともにスポーツ活動を積極的に行うことを通して人間形成を行っていくことを目指しました。1959年に体育学部を設置したこともあり、日本を代表してアジア大会やオリンピック大会に出場し、中にはメダルを獲得するようなすぐれたアスリートを輩出してきました。

これらのアスリ-トで貴重な記念の品々を寄贈して下さる方々も少なくなく、これに教職員だった方々が残された品々を加え、さらにはスポーツ史研究の過程で収集した多くの資料を合わせると相当な蓄積になります。これらを整理した上で展示し、広く学内、学外の方々に公開して、スポーツやオリンピックなどに対する理解を深め、各自の新たな挑戦への糧として頂くような機会を提供しようということで、このミュージアムは始まっています。今後は皆様からのご助言・ご協力を頂きながら、資料収集を進め、展示内容の一層の充実に務め、教育研究への寄与と地域社会への貢献をして行きたいと思っています。