オープニングセレモニー

開催日: 2019-10-23カテゴリー:

中京大学スポーツミュージアムのオープニングセレモニーが開催されました。
セレモニーには、梅村清英総長・理事長、安村仁志学長はじめ大学関係者と愛知県松井圭介副知事、豊田市磯谷裕司副市長、ミュージアム設立にあたりご協力をいただいた日本オリンピック委員会(JOC)松丸喜一郎副会長・総務本部長、秩父宮記念スポーツ博物館河村弘之館長、NPO法人体育とスポーツの図書館堤吉郎理事、フィギュアスケートの宇野昌磨選手(スポーツ科)ほか中京大学に関係するオリンピアン・パラリンピアンなど、多くの方にご出席いただきました。

セレモニー第Ⅰ部 テープカット

第Ⅰ部は、館内正面の大型スクリーンにミュージアムのロゴが映し出されたロビーで、安村仁志学長、梅村清英総長・理事長の挨拶の後、松丸喜一郎JOC副会長のご祝辞をいただきました。また、宇野昌磨選手から2018年平昌オリンピックのフィギュアスケートで銀メダルを獲得した際に着用していた衣装が寄託され、学長に手渡されました。

 

セレモニー第Ⅱ部 植樹祭

セレモニーの第Ⅱ部として、3本の樹の記念植樹が行われました。これらの樹には、それぞれに意味が込められており、豊田キャンパス内のフィールド・ミュージアムの一部に位置づけられることになっています。樹の銘板に記された文章を紹介します。

<栄光の樹(田島直人の樹)>
田島直人氏は、1936年ベルリン五輪陸上競技三段跳に優勝した。このとき、副賞として「勝利の栄光のために成長せよ」という意味を込めたドイツオークが授与され、後に種子から孫樹が育てられると「栄光の樹」と呼ばれた。2020年東京五輪を記念し、小山尚元氏(オリンピックオークの会代表)が育苗した「栄光の樹」の植樹地選定にあたり、田島氏がドイツ語教授の傍ら陸上競技の指導も行っていた本学が相応しいとする日本陸上競技連盟の意向を受け、本学が選ばれた。植樹に至るまでには、勝亦紘一氏(スポーツ科学部名誉教授)の尽力があった。

樹は、田島氏の長女・小池和子さん、次男・田島泰次さん、日本陸上競技連盟会長の横川浩さん、オリンピックオークの会代表の小山尚元さんによって植えられました。

<金メダルの樹(中山彰規の樹)>
中山彰規氏(スポーツ科学部名誉教授)は、体操競技でオリンピックと世界選手権をあわせて22個(金13、銀4、銅5)のメダルを獲得し、2005年には国際体操殿堂入りを果たした。1958年中京商業高校に入学し、本学体育学部に進学。引退後は、本学で後進の育成にあたった。中山氏は後に、「オリンピックに出たことで、一生懸命にやった人だけにわかる世界、一生懸命にやった人にだけわかる困難さがわかるようになったかな。それは、生涯、自分を支えてくれた」と語っている。「金メダルの樹」は、中山氏の偉業とその真剣味に敬意を表し、植樹されたものである。

樹は、中山彰規名誉教授とともに、ご自身も1972年ミュンヘン五輪に出場したオリンピアンであり、本学で器械体操・体操競技の指導に携わった中山光子名誉教授によって植えられました。

<夏冬五輪の樹(青戸慎司の樹)>
青戸慎司氏は、中京大学在学中の1988年に陸上競技男子100mで日本記録を樹立し、同年ソウル五輪に出場した。1992年バルセロナ五輪では、4×100mリレーで6位入賞を果たした。その後、ボブスレーに転向し、1998年長野冬季五輪ではボブスレー4人乗りで出場。青戸氏の夏季・冬季五輪出場は、日本で3人目である。現在は、中京大学陸上競技部監督として後進の指導にあたり、オリンピック選手をはじめ多くの選手を育てている。「夏冬五輪の樹」は、世界でも数少ない夏季・冬季五輪出場という青戸氏の快挙を称し、植樹されたものである。

樹は、青戸慎司さんと、青戸さんが指導した本学卒業生の市川華菜さん(2012年ロンドン五輪出場)によって植えられました。