★開催予告★第4回企画展「100Balls 一様の中の百態」
第4回企画展「100Balls 一様の中の百態」を7月17日(土)より開催いたします。
当館が所有するボールコレクション約500点以上のなかから、選りすぐりの100点を展示いたします。
きっと、初めて見るボール、知らなかったスポーツに出会えることでしょう。
どうぞお楽しみに!
梅村学園創立100周年記念事業
中京大学スポーツミュージアム第4回企画展「100Balls 一様の中の百態」
会期:2021年7月17日(土)~11月27日(土)
開館日:火~土曜日 10:00~17:00(最終受付16:00)
休館日:日・月・祝日
<ごあいさつ>
ボール。球体、丸いという姿は一様ですが、その実、さまざまな形態をなしています。大きさ、重さ、素材、肌触り、弾み具合といった点からボールを考えると、その多様性が分かります。中京大学スポーツミュージアムでは、ボールを「人間がその身体を通じて技術を習得し操り、競技もしくは遊戯として楽しむ球体、もしくはそれに類するもの」ととらえ、収集してきました。今回の企画展では、このボールコレクションから、スポーツ競技のボール100点を展示します。
当館では、「近代スポーツ」としてオリンピックなどで人びとに競われ観覧されている競技のボールのみならず、いわゆる「民族スポーツ」として一部の地域でのみ親しまれている競技のボールや、近年考案された「ニュースポーツ」と呼ばれる競技のボールも収集対象としています。世界各地で人びとはボールを介して技を競い、共に戯れてきました。日本語では球、玉、毬、鞠、丸などの漢字をあて、さまざまなボールの呼び方をします。英語ではballとは別にbowlという語を用いて、転がす競技のボールをとくに呼び習わしています。表現の多様さは、私たちの暮らしとボールとの関係性の長さと深さを反映しています。
梅村学園は2023年に100周年を迎えます。今回の企画展「100 balls」は学園の歩みをなぞらえています。ボールの特徴のひとつは、飛び、弾み、回り、転がり、跳ね返ることです。一見、規則的な軌道を描くように思える球体は、力加減や温度・湿度・風・衝突面による影響を受けて、実際には予測の難しい不規則な動きをします。社会の影響を受けて歩んできた学園の歴史に通じるものを、感じ取ることができるでしょう。
このボールを用いた展示は第2回、第3回の開催を予定しています。今回展示しなかった資料も含めて、ボールをさまざまな観点から分類、分析し、また来館者の皆さんからアイデアを募り、新たな展示を企画していきます。跳ねたボールの転がり同様、今後どのような展示になっていくかは私どもにも予測がつきません。これからの展開を期待していただきながら、ボールコレクション選りすぐりの100点をごゆっくりご覧ください。